永遠(とわ)に果てぬ愛
「ある程度仕事は慣れてきたし、男は邪魔だし、怜央に触れられない他の人に触られるのは嫌だし。そっちの方が嬉しい」
照れ笑いと共に言う和奏に、我慢出来なくて唇を奪う。
それを嫌がりもせず、むしろ舌を入れて答える和奏。
そんなことされたらもう止まらない。
和奏の唇を堪能しながら、服を脱がせていく。
他のことなんて考えられない。
オレの頭の中は、四六時中和奏のことばかりなんだ。
オレの中心は、今も昔も和奏だから。
彼女が望むななら、溢れんばかりの愛を毎日与えよう。
それ以上の愛を、オレももらっているから。
次の日、決めた通りに2人で出勤した。
みんなに見せつけるように手を繋いで。
その様子は、すぐに噂された。
少し遠くからだったけど、オレと和奏がいるところを林サンも見ていた。
「清水ー!どういうことだよっ」
仕事中にも関わらず、先輩が聞いてきた。
この人って、噂に敏感だよな。
「どうって……見たか聞いた通りですが?」
先輩の質問にも、平然と答える。
もう覚悟を決めているから。
「水城さんって、越智くんと付き合っているんじゃなかったのか?」
「それに対して、オレはイエスとは言っていませんが」
そう言うと、あっと声を出す。
否定も肯定もしなかったのに、先輩の中では肯定事項だったらしい。