永遠(とわ)に果てぬ愛



こんなキスは初めてで。

イヤ、キスなんて今までに1度もしたことがない。

だから、息の仕方とかも分からず、酸素がなくなってきた。

苦しくなって彼の胸をバンバン叩くと、ようやく放してくれた。



「これで根を上げたら、もたねぇよ?」



笑いながら、そう言われた。


キスさえも初めての私に、それ以上なんて無理だー!と叫びたかったけど、酸素を取り入れるのが先だった。



「あ、そうそう。メシ出来てんだ。
準備して、早く来い」



当初の目的を思い出したらしい彼は、それだけ言ってこの場を立ち去った。


何であんなに普通に出来るのか、理解が出来ない。

私はもう、腰が砕けそうなのに。




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