永遠(とわ)に果てぬ愛
おそらく、犯罪に近いことをすでにやっている可能性が高い。
それがバレた時に、オレがやったことになるように証拠を残しているのだろう。
それは、社外ではなく社内だ。
和奏に見せつけることも目的のうちだろうから。
ただ、やるにはもう少し探るべきだったな。
この会社の内情、オレの正体は必須だよな。
まぁ、知ったら危ない橋は渡らないだろうな。
あとは、これがいつ公になるのか。
オレと林サンは違う部署。
そのため、部署内ですませることは出来なくなり、社長の耳に届く可能性はおおいにある。
それは、オレにとってありがたいことだ。手間が省ける。
もし、二つの部署内に留めようとしても、オレの部署のトップはオレのことを知っている。
黙っていることはないだろう。
それから、何も変わらない日々を過ごしていた。
ただ、和奏を迎えに行けば、その瞬間空気が変わる。
今までにないような空気だ。
和奏以外が疑惑のような眼を向けてくる。
それを見れば、何かが動いたのが分かる。
それを、この部署に人たちは知っているのだろう。
上手く林サンに踊らされているようだ。
林サンに至っては、勝ち誇ったような顔をしている。
和奏を手に入れる算段がついたらしい。