永遠(とわ)に果てぬ愛
「ん、大丈夫。ありがとう」
本当に嬉しそうに笑ってお礼を言われる。
なんだか照れくさくなってしまう。
「さてと、ここはやっぱり思い出作りといきますか」
「は?えっ、ちょっと……!」
急に立ち上がってそんなことを言ったかと思えば、私の視界が急に回った。
怜央に抱きかかえられてしまった。
「え?なに?何で……」
「んー、2年前の再現?」
にっこり笑ってそんなことを言う。
えっと、2年前って何があったっけ?
告白されて、返事して……。
そんなことを考えている間に、ある部屋に入ってベッドにおろされた。
「え?あ、再現って……イヤ、別にいつもしているよね?」
いつもと場所も違えば、なんだか雰囲気も違う。
ものすごく恥ずかしくなってくる。
「オレたちの始まりはココだから。たまには、家じゃないとこでね。プロポーズして、何もない訳ないだろ」
「そ、そうだけどっ。逆に、こういう時はしなくてもいいんっ」
私の反撃は、いとも簡単に飲み込まれてしまった。