永遠(とわ)に果てぬ愛
クスクス笑いながら言われるのが憎たらしく思える。
それでも、私は甘い声しか出ない。
何も言葉に出来ない。
「和奏……愛しているよ」
その一言と笑顔で、いとも簡単に落ちてしまう。
怜央の一言で、弱くもなり強くもなる。
私はもう、怜央から離れられない。
怜央以外、考えられないんだ。
両親が死んだ時、こんな未来は想像出来なかった。
そもそも、1人の男にここまで溺れるとは思わなかった。
絶望の中、唯一射した光。
長い間、諦めないでくれて待ってくれた人。
私も、あなたを愛しています……。
たったひとつの愛をありがとう。