永遠(とわ)に果てぬ愛
結局は、誰でも良かったんじゃないかって。
ヤれれば誰だって。
そのターゲットがたまたま私になっただけで。
林さんだって同じだ。
女ならだれでも良かったんだ。
私はこれ以降、役員以外の男と話すことを辞めた。
話さなくとも仕事は出来る。
もう一切、めんどくさいことには巻き込まれたくないから。
それから2ヶ月後、無事に結婚式を行った。
やっぱり、私からは想像もつかないような規模だった。
会社の役員は全員、取引先のお偉いさん、私が知らない人もたくさんいた。
その中には、莉奈とその家族、八塚くんとその家族もいた。
なんだか知っている人、それも気心知れた人を見つけるとほっとした。
結婚式での最大のサプライズはなんと、父方の両親との再会だった。
怜央の両親と佐々木さんが説得したらしい。
元々、来たくなかった訳ではないと。
ただ、今更どう顔を合わせればいいのか分からなかったと。
父方の両親は優しかった。
母方は最低なヤツだったから、祝ってもらえたことが本当に嬉しかった。
怜央の両親には、本当に感謝している。
いろんなことがあったけど、今私は心から幸せだと言える。
父方の両親には、「また家においで」と言われた。
御崎とは違い、イイ関係が築けそうだと思った。