永遠(とわ)に果てぬ愛
私を見つめている理由を聞くけど、莉奈はじっと見たまま。
「何でもないよ。
で、天羽のことだっけ?見ての通りじゃない?
直輝の親友やっているぐらいだから、変人だけど」
「何、その決めつけ。
八塚くんは、変人なの?」
「変人。っていうか、変態」
きっぱり言った。
変態って、何を基準にそんなことを言っているのだろう。
それと同様に、怜央も変人と言い切る。
よほど、彼の性格を把握しているんだ。
なんだか、少しだけモヤモヤしている。
「あ、水城?」
莉奈と話しながら廊下を歩いていると、声をかけられた。
「越智くんっ。久しぶりだね」
それは、小学校から付き合いがある、越智悠真だった。