永遠(とわ)に果てぬ愛
「うわぁ、いい匂いー。
……って、姉さん、どうしたの?」
立ち尽くしたままでいる和奏に気付き、拓海が不思議そうに言う。
「え?
あ、なんでもないよっ」
あからさまに動揺した表情で、首を振る。
だけど、拓海はふーんと言うだけだ。
理央は、何かに気付いたらしく、オレを見た。
オレは、理央に向かってニヤリとした。
「早く、メシにしよーぜ。腹、減ったし」
その声に、和奏は慌てて用意して食事となった。
1人、笑顔でご飯を食べるのに対して、和奏の心は戸惑いでいっぱいだった。