永遠(とわ)に果てぬ愛
contract.3☆動き出すモノ
*和奏side
4人でご飯を食べているのだけど、私は人の言葉なんて耳に入らなかった。
相づちを打っても、話しの内容なんて分かっていない。
なぜなら、頭の中が混乱しているから。
なんとか食事も切り抜け、片づけも終わり、自分の部屋に戻る。
そして、ベッドに寝ころんだ。
今考えても、分からない。
思い出しても、分からない。
ただ確かなのは、ドキドキと逃げなかったこと。
だけど、なぜ逃げなかったのか不思議でたまらない。
ここに来て、何度目だろう。
怜央とキスをした。
今までも今回も、最初は抵抗した。
だけど、ほんの少しだけだ。
ほとんどしていないのと一緒だ。