婚恋
ウエディングドレス
翌日、藤田さんを訪ね式場を訪れた。
「春姫ちゃん、どうしたの?何かあった?」
式が明後日だと言う事もあり
急なトラブルかと思った様だ。
「トラブルじゃなないんだけど・・・こんなこと頼めるの藤田さんしかいなくって」
「とりあえず話し聞こうか・・」
私たちがイスに座るとタイミング良くコーヒーが置かれた。
「ウエディングドレスの変更って出来ますか?」
いきなり本題に入ったため、これには藤田さんもかなり驚いた。
「ドレス変えるって・・・式は明後日よ。何かあったの?」
私は首を横に振った。
「私が百恵さんの変わりに花嫁として出る事はちゃんと理解しているし、ちゃんとその役目も
果たそうと思ってるんです。でも・・・・なんか苦しくて・・・
陸が一生懸命式の準備をしている姿を見てるのも正直辛いんです。
だってそれは私の為でも何でもないから
私・・・いつの間にか我儘になって・・・・」
藤田さんはそんな私をただ黙って優しい眼差しで聞いてくれた。
「・・・代役の分際でこんなこと言うのはおかしい。それはわかってるんです。
わかってるけど・・それでも陸に私という存在を憶えておいてほしいって
思っちゃったんです。
そう思ったらこんなことしか考えられなくて・・」
「春姫ちゃん・・・」
「こんなお願い無理なの承知です。でも陸にだけは・・・百恵さんではなく
私の存在を一瞬でもいいから感じてほしくて・・・」
泣きそうな気持ちを必死に堪えて思っている事を藤田さんに吐きだした。
「それでせめてドレスだけは自分の選んだものがいいと思ったのね」
私は黙って頷いた。
しばらく沈黙が続いた。
藤田さんはこんな私のためにいろいろと考えてくれている。
「・・・う~~ん。正直に言うと明後日って言うのはね・・・かなり厳しいわね。」
一気に肩の力が抜けて落胆した。
だがそんな私に藤田さんは
「でもね・・・う~~ん。これは本当に個人的な事なんだけ・・・私が結婚式に着た
ドレスなら貸せるんだけどね・・・」
「え?・・・それ本当ですか」
思わず立ちあがってしまった。
「うん・・体系も似ているしサイズはね・・・大丈夫だと思うんだけど・・・」
「何か問題でも?」
藤田さんは躊躇いがちに話し始めた。
「今流行りのドレスとは程遠いものよ。クラシカルと言えば聞こえはいいけど
私の母が着たものなのよ。
正直に言えば百恵さんが選んだドレスの方がいいのでは?って思うんだけど・・・」
私は首を思いっきり横に振った。
「それ素晴らしいじゃないですか!藤田さんそのドレス是非貸してくれませんか?」
しばらく黙っていたが藤田さんがOKしてくれた。
そしてスマホを差し出した。
そこに写ってた画像にはウエディングドレスを着た藤田さんの姿があった。
藤田さんのお母様が着ていたものはその当時からすればかなり大胆なデザインだったのでは
スイートハートネックにローズがポイントにあしらって大きめパフスリーブをオフショルダー
にすると背中がかなり見える。前はかわいらしく後ろはセクシという感じだった。
藤田さんの話によれば1970年代のものらいいのだけれど
とても素敵なものだった。
「素敵です。どうしよう・・・ブーケどうしようかな・・・」
百恵さんのドレスを着ると決まってた時はオーソドックスなブーケでいいかな・・
くらいにしか思っていなかったのだが
藤田さんから見せてもらった写真を見たら
テンションが上がってきた。
かわいいブーケを作りたい・・・
それが本物の結婚式じゃなくても・・・・
「春姫ちゃん、どうしたの?何かあった?」
式が明後日だと言う事もあり
急なトラブルかと思った様だ。
「トラブルじゃなないんだけど・・・こんなこと頼めるの藤田さんしかいなくって」
「とりあえず話し聞こうか・・」
私たちがイスに座るとタイミング良くコーヒーが置かれた。
「ウエディングドレスの変更って出来ますか?」
いきなり本題に入ったため、これには藤田さんもかなり驚いた。
「ドレス変えるって・・・式は明後日よ。何かあったの?」
私は首を横に振った。
「私が百恵さんの変わりに花嫁として出る事はちゃんと理解しているし、ちゃんとその役目も
果たそうと思ってるんです。でも・・・・なんか苦しくて・・・
陸が一生懸命式の準備をしている姿を見てるのも正直辛いんです。
だってそれは私の為でも何でもないから
私・・・いつの間にか我儘になって・・・・」
藤田さんはそんな私をただ黙って優しい眼差しで聞いてくれた。
「・・・代役の分際でこんなこと言うのはおかしい。それはわかってるんです。
わかってるけど・・それでも陸に私という存在を憶えておいてほしいって
思っちゃったんです。
そう思ったらこんなことしか考えられなくて・・」
「春姫ちゃん・・・」
「こんなお願い無理なの承知です。でも陸にだけは・・・百恵さんではなく
私の存在を一瞬でもいいから感じてほしくて・・・」
泣きそうな気持ちを必死に堪えて思っている事を藤田さんに吐きだした。
「それでせめてドレスだけは自分の選んだものがいいと思ったのね」
私は黙って頷いた。
しばらく沈黙が続いた。
藤田さんはこんな私のためにいろいろと考えてくれている。
「・・・う~~ん。正直に言うと明後日って言うのはね・・・かなり厳しいわね。」
一気に肩の力が抜けて落胆した。
だがそんな私に藤田さんは
「でもね・・・う~~ん。これは本当に個人的な事なんだけ・・・私が結婚式に着た
ドレスなら貸せるんだけどね・・・」
「え?・・・それ本当ですか」
思わず立ちあがってしまった。
「うん・・体系も似ているしサイズはね・・・大丈夫だと思うんだけど・・・」
「何か問題でも?」
藤田さんは躊躇いがちに話し始めた。
「今流行りのドレスとは程遠いものよ。クラシカルと言えば聞こえはいいけど
私の母が着たものなのよ。
正直に言えば百恵さんが選んだドレスの方がいいのでは?って思うんだけど・・・」
私は首を思いっきり横に振った。
「それ素晴らしいじゃないですか!藤田さんそのドレス是非貸してくれませんか?」
しばらく黙っていたが藤田さんがOKしてくれた。
そしてスマホを差し出した。
そこに写ってた画像にはウエディングドレスを着た藤田さんの姿があった。
藤田さんのお母様が着ていたものはその当時からすればかなり大胆なデザインだったのでは
スイートハートネックにローズがポイントにあしらって大きめパフスリーブをオフショルダー
にすると背中がかなり見える。前はかわいらしく後ろはセクシという感じだった。
藤田さんの話によれば1970年代のものらいいのだけれど
とても素敵なものだった。
「素敵です。どうしよう・・・ブーケどうしようかな・・・」
百恵さんのドレスを着ると決まってた時はオーソドックスなブーケでいいかな・・
くらいにしか思っていなかったのだが
藤田さんから見せてもらった写真を見たら
テンションが上がってきた。
かわいいブーケを作りたい・・・
それが本物の結婚式じゃなくても・・・・