愛なんかないわけないから

「秋川廉がいるのよ…」

微かに聞こえた声。

まぁ、女だってすぐにわかった。

女は何か考えてるのか。

しばらく黙っていた。

だけど…視線が痛ぇ。

目瞑っててもわかるぞ?


「そんなにカッコいい?」

俺は口を開いた。

「えっ?」

女が驚いた声を出したけどお構い無し。

俺は女に近寄った。鼻が着くくらいの位置に。

「みとれてたでしょ?」

俺がそう言うと、女の顔はだんだん熱を帯びた。

女の顔は…今までに見たことがないくらい綺麗な顔。

目が大きくて、肌は透明かってくらい白く、

唇なんか分厚すぎず、薄すぎない。

髪の毛は胸の下まであるストレートロングな

綺麗な黒髪。

ヤベェ……

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