愛なんかないわけないから
「んー?全部っ!!!!!」

やっぱり…秋川は人の心を掴むのが上手い。

「真優…?」

「何?」

「俺の事嫌い?」

なんて事を聞くのかと思った

秋川の顔が今にも泣きそうな顔。

「嫌いじゃないよ。」

「好き?」

「どーだろ…」

ここで好きって言ったらどうなる?

私はこの男になにされる?

「真優ぅ……」

そんな事よりもこの泣きそうな顔がもっと見たいかも?笑っ

なーんて可哀想?

「秋川…?」

「ん?…おわっ!!!!」

私は秋川に抱きついた。

力一杯。

私の愛が伝わるように。

「ヤベェ…///」

「ん?」

「あのさ…」

何かを確かめるかのように私から腕を離した。

「キス…したいんだけど…」

なんて言ってきた。

私が考える前には目の前に綺麗な秋川の顔があった。

「んっ……ぁ…はっ……んっ」

秋川のキスは凄く上手くて。

全身が溶けちゃいそうだった。

しばらくキスの嵐は続いた。

どれくらいだろ…頭が完全に酔った状態。

秋川のキス、静かな教室にはキスの音が響く。その恥ずかしさと秋川の香水のせいで私はノックアウト。

「真優…声がエロい///」

「我慢できなくなるから勘弁して。」

秋川の顔が赤いのがよくわかった。

「真優?」

秋川に抱きしめられた。

秋川の吐息が耳にかかる。

それだけで赤くなる自分がいる。





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