愛なんかないわけないから
「俺の事、愛してくれる…?」

微かな声だった。

あまりにも小さくて聞き取りずらかった。

だけど…

「秋川が愛してくれるならっ!!」

なんて言ったら頬を赤くして笑うから。

「当たり前っ。」

「……好きだよ」

小さく言ってやった。

秋川にはバッチリ聞こえてたみたいだけど。


「俺は愛してくれるからなっ////」

何度も何度も同じ言葉を私にくれた。

「キスしていい?」

「良いって言うまえにするくせに。」

秋川は、ははって笑うんだ。



それからずっと、先生が来るまで

確かめあうかのようにキスしてた。








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