愛なんかないわけないから
頭も良いし、運動神経なんか飛び抜けて良い。

そんな奴が、

何でここにいるのよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

「そんなにカッコいい?」

「えっ?」

今なんか聞こえたよーな?

まさかと思った時には遅かった。

だって目の前に、鼻が着くくらいの距離に

「みとれてたでしょ?」

秋川 廉がいた。

甘い香水、甘い囁き声。

顔が赤くなるのがわかった。

「その顔さぁ~……」

秋川 廉が口を開いて言った。

「誘ってんの?」

その言葉が言い放たれたと同時に顎を持ち上げられ

そのままキスをされ……なかった。

「やめて。」

私が秋川 廉の体をおもいっきり押し返したから。

「おっかしーな?皆は喜んでキスされてくれるのに。」

秋川 廉は笑顔で言った。

「うざい。」

「うわーそんな事言うなんてひでーよ真優ちゃん?」

「何で名前…」

「そりゃー同い年だし?女の子だし♪」

そうだった。同い年だった。

しかも同じクラス。

あまりにも教室に居なさすぎて忘れてた。

「あー!!ぜってー忘れてただろ?」

ギクッ!!

鋭い…
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