俺様王子様に振り回されて
頭の中の"なんで?"を。



口に出すのが怖かった。






なんで、3人も不倫相手作ったんだ?


なんで、お父さんを信じられなかったんだ?


なんで、今までずっと続けてたんだ?


なんで、今終わりにしたんだ?






どんな答えが返ってくるのか、さっぱり解らなくて。


怖かった。








そして。



頭の中の"なんで?"が、膨らんで。







私達は、荒れたんだ。











兄貴は家にある酒を飲んで。


同年代の女と遊びまくった。



朝に帰宅するのが通常となった。





私は学校で、いちゃもんつけて喧嘩しまくった。


教師も、時折殴った。



生傷があるのが通常となった。





司は、前より無口で無愛想になった。


冷めたような目で、世界を見た。



笑わないことが通常となった。







今思うと、あれは。



私達の現実逃避だったのだ。





ショックすぎて、目の前の現実から逃げた。







けど・・・・・・





< 124 / 172 >

この作品をシェア

pagetop