俺様王子様に振り回されて
―――キーンコーンカーンコーン
チャイムの音で私は目を開く。
思い出しているうちに、随分と時間がたっていたらしい。
今のチャイムは・・・チャイムは・・・・・・朝練習、終了のチャイムか?
携帯を取り出し、時間を見て――
「なんだとっ!?」
目を見開いた。
さっきのチャイム、出席確認のチャイムじゃんか!!!
どうやら、朝練終了のチャイムは聞き逃したらしい・・・って!!!
「遅刻じゃね!?」
いや、完璧遅刻だろ、コレ!!!
慌てて飛び起きて、教室へと駆け出した。
雑草が制服にも髪にも付いている気がするが、無視だ無視!
走りながら、頭の中では、総長の言葉がリピートされている。