俺様王子様に振り回されて
今現在、私は居残り中であって。


ココは私の教室・・・2-Aであって。




森井は帰宅部らしいし、とっくに帰宅していていい時間。


しかも、ここは森井の教室ではない。


通り道でもないだろう。







・・・・・・なんでいるんだよ!?



やはり疑問は原点に戻った。






ど、どうしよ・・・まだ、アタックの仕方が解んねぇのに・・・・・・




そしてやっぱり森井の顔を見れないとは。


進歩しねぇな私。





なんか色々切なくなった時、森井の呟きが聞こえた。





「救いようのないくらい、歴史ができない女子生徒って、お前かよ・・・。」




呆れたような声。





むむ?


"救いようのないくらい、歴史ができない女子生徒"?





・・・・・・なっ



「なんて失礼なっ!!!」






私はバッと顔を上げ、森井の顔を睨んだ。





「私は、そりゃ、ちょっとは歴史ができないかもしれないが・・・

救いようはあるぞっ!!!」



断固とした口調で叫べば。





「けど、マッツーが言ってたぞ。」



さらりと反論された。






マッツーは、私の担任の松田(マツダ)先生のあだ名。



たいていの生徒がマッツーと呼んでいる。






・・・・・・あんの担任・・・




「一発殴ってこようか。」


「いや、事実を認めろよ。」






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