俺様王子様に振り回されて
「・・・・・・テメェ、誰だよ。」



あ、やべ。


言葉遣いが中学生時代のころのになっちまった。



ちょっと警戒すれば、ヤンキーっぽくなっちまう私って・・・




少しへこむ。



《テメェだと?俺に、よくそんな口きけるな。

っつーか、助けてやったの、覚えてねぇのかよ?》




・・・・・・助けてやった?


コイツが・・・って、まさか。




「お前、森井千春か?」


おそるおそる聞けば。



《そ。今気付くとか、遅いな。》





やっぱり・・・。


というか。



「なんで携帯の番号知ってんだよ?」


ぼやくように聞けば。



《アキ情報。》


と、返ってきた。




・・・・・・アキ?


羽依情報によれば、確か、


三木は森井千春のことを"ハル"って呼んでて、

森井千春は三木のことを"アキ"って呼んでる・・・んだよな。





っつーことは。




「三木の野郎・・・・・・」



アイツ、何勝手に人の個人情報流出させてんだよ!


ボコる!!!




《アキを責めんなよ?これ、命令な。》


「・・・・・・・・は?」




メイレイ?







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