俺様王子様に振り回されて
嫌な予感、はきっと、気のせいだ。


私はそう思い込むことにした。


























――――――――――――――――――――――――・・・・・・・・・・・




――ガラッ


3階の空き教室のドアを開けた。



教室には寄らずにこっちに来たから、鞄も持っている。




空き教室の中は、さすが空き教室!って感じで、

メチャクチャ埃っぽい。



そして、体育祭で使った旗やら綱引きの綱やら、

文化祭で使った看板やら・・・が、乱雑に置かれている。



ここ、物置と化してね?






なんでこんなとこ呼ぶんだよ・・・森井千春は。


何考えてんだか。




ハァとため息をつきつつ、奥へ進めば――







――ぐいっ





強く腕を引かれた。






なんだ!?

ドッキリ的なヤツか!?



とか思ってられたのは一瞬で。








「遅い。」






――気がついたら、森井千春の腕の中にいた。








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