俺様王子様に振り回されて
ってか、それじゃあ――
「私の方が、授業聞かなきゃヤバイんだが。」
そこまで成績が悪いわけじゃないが・・・・・・
気を抜けば落っこちるぐらいではある。
中の下。
もしくは、
下の上。
つまり、普通よりは悪い、のだ。
だがそんな私の成績なんか、どうでもいいと言わんばかりに。
奴は言い放った。
「お前は俺のモノなんだから、
逆らうんじゃねぇ。
言ったろ?
『俺の言うこと、聞け』って。」
・・・・・・いや、絶対だ。
絶対、私の成績なんかどうでもいいって思ってやがる。
そして、やっぱ私奴隷じゃん!!!
奴隷となったことを再認識した私に、
逆らう術も気力もなく。
結局というかやっぱりというか。
森井千春の家に連れて行かれることとなった。
森井千春は、私の手を引いて道案内をしてくれるようで。
私の手を握った
その握り方が、あまりに優しくて。
森井千春の手が、大きくて、温かくて。
少し、ほんとに少し。
ドキドキ、したけど、
気付かないフリをした。
「私の方が、授業聞かなきゃヤバイんだが。」
そこまで成績が悪いわけじゃないが・・・・・・
気を抜けば落っこちるぐらいではある。
中の下。
もしくは、
下の上。
つまり、普通よりは悪い、のだ。
だがそんな私の成績なんか、どうでもいいと言わんばかりに。
奴は言い放った。
「お前は俺のモノなんだから、
逆らうんじゃねぇ。
言ったろ?
『俺の言うこと、聞け』って。」
・・・・・・いや、絶対だ。
絶対、私の成績なんかどうでもいいって思ってやがる。
そして、やっぱ私奴隷じゃん!!!
奴隷となったことを再認識した私に、
逆らう術も気力もなく。
結局というかやっぱりというか。
森井千春の家に連れて行かれることとなった。
森井千春は、私の手を引いて道案内をしてくれるようで。
私の手を握った
その握り方が、あまりに優しくて。
森井千春の手が、大きくて、温かくて。
少し、ほんとに少し。
ドキドキ、したけど、
気付かないフリをした。