俺様王子様に振り回されて
「可愛い羽依と放課後デートできるからに

決まってるだろ。」



羨ましいにも程がある。


こんな可愛い羽依と付き合えるなんて。




「わ、私、可愛くないよっ///」



顔を赤くして言う羽依。


充分、可愛いと思う。





羽依は、身長150cmと小柄で。

黒い目は大きめ。

血行がよく、頬はいつも桃色。



確かに美人、というわけじゃないけど・・・


抱きしめたくなるような・・・

守ってやりたくなるような・・・

そんな、可愛らしいふんわりした雰囲気を持っている。




そんなモテるわけでもないけど、

誰からも好まれる、すっげぇいい子。



中学の時不良で、周りから浮いていた私にも、

普通に話しかけてくれた。



そんな羽依が、私は大好き!


もう、本当にベタ惚れなのだ。








「・・・なぁ、羽依。」


「うん?」


「俺、羽依のこと好きすぎて、ヤバイんだけど。」


「なっ・・・/////」



引いてきていた頬の赤さが、

一瞬にして元に戻った。



羽依は真っ赤になりながら、抗議の声をあげる。


「茜!私も茜のこと好きだけど、"俺"は禁止だって言ったじゃん!!!」


「わりぃわりぃ。つい、な。」


「つい、じゃなーい!」






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