俺様王子様に振り回されて
なーんか嫌な予感がするー。



「石原、顔真っ赤だけど?」


「べ、別に真っ赤じゃないし!!!」



嘘。

たぶん真っ赤だ。


けど、誰が認めるかぁぁ!!!



「真っ赤だろーが。嘘ついてんじゃねーよ。」


「そ、そんなワケねぇじゃん!!!」




ふいっと顔を背けた私。


だって『真っ赤』って言われるたび、なんか顔が熱くなるんだよ!!!






「顔、背けんなよ。」


「そ、背けてなんか「背けてるだろ。」




私の言葉を遮り、森井がキッパリ言う。





「俺のほう、向け。俺を見ろ。」




くいっと私の顎を持ち、森井自身の方に私の顔を向かせた。






「・・・ふ。真っ赤。」



森井はどこか嬉しそうに、満足げに私の耳元で囁く。






耳に、息がかかって・・・ああああああ/////


なんかヤバイぃぃぃ!!!





更に顔に熱は集まる。






けど、森井に顎をつかまれていて、顔を背けられない。



いや、そもそも。




森井の瞳から、目が離せない。







心臓は、飛び出しちまうんじゃないかってくらい、ドキドキいってて。


顔は、熱があるんじゃないかっていうぐらい、熱くて。




どうしたらいいのか、分からない。






――やっぱ、病気なのかもしれない。



放課後、病院行こうかな・・・・・・。



そんなことを思って、気を紛らわす。





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