おいかける先は「青空」
「あら、何か悪いことでもしたの?」

「なんか、剣術と魔術以外成績がまずいらしくて」

「あー、座学なんて居眠りしてるくらいよね。それでガイナ様の遺志を継いでるとは想えないわね。」

図星をつかれた。

「私は剣術が優れてるからいいんですー」

そう、私は剣術が優れていればそれで良いと思っていた。

しかし、
聖神力が存在するいまの時代
魔術、治癒術、召喚術も扱えれば戦いには有利だ。

「まあ、サリエは剣士になるもんねー」

「ええ、勿論よ」

訓練卒業時に騎士団の中でも主に
剣士、魔術師、法術師、魔物使い
の4つに分けられる。
自分に合ったものが選べる

一番の戦力は剣士だ。

他にも座学で優れた者は
作戦を練るべく、参謀に選ばれるが、
それは極少数のみ。

剣士は剣士でも
魔術や法術が使えれば
やはり有利だ。
法術師もその逆で
自分の身を守るべく剣術が使えればどれだけ優秀であろうか。

苦手な座学も
様々な知識によって
仲間との連携もレベルアップするだろう。
でも睡魔には勝てない。

どれなら怠っても良い物なんて無かったはずなんだが、
サリエは剣術に夢中で
他を怠り、魔術を覚えるのがやっとだった。


< 10 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop