おいかける先は「青空」
そんな私の様子に気づいたのか

おぃ、どうした。と私の顔を覗きこむ

「!?お前なんで泣いてやがる!」

へ?私が泣いてる?
リキは私を見て慌てている

「あ、本当だ」

気づけば私は目に涙を溜めていたようだ。
これぐらいで泣くなんてばかだな…


「大丈夫だ、俺が卒業試験までにみっちり教えてやるから」

リキが慌ててフォローに入る。
正直らしくない。

…リキは案外いい人かもしれない。


「ありがとう、リキはいいやつだな」

いつの間にか自分で傷口を治癒術で治した
リキが眉間にシワを寄せて言う

「いつから呼び捨てしていいと言って?小娘。タメ口までは許せたが、副団長と呼べ」


前言撤回

目の前の人は無駄にプライドが高い
生意気副団長様です。
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