おいかける先は「青空」
「…これは?」

「最後にこの木刀で俺に1本取ってみろ」

…は?
とりあえず木刀を拾う。
そして"副団長様"も木刀を構える。

「手加減してくれますか?」

「はっ、手加減するわけねえだろ。
俺を蹴落として副団長になるんだろ?笑」

血の気が引くのがわかる。





ぁあ、お父様
私はここで死ぬんですね…。





シュッ

不意に容赦なく副団長は私の溝を狙う。
それを私はギリギリのとこで避ける、が

小石につまずいて豪快に転ぶ

これは一瞬の出来事だった。

「いてぇ!不意打ちは卑怯だ…ぞ…!?」

目を開けると目と前には
木刀の先端。

彼の動き一つ一つ全て
目が追い付かなかった。

「卒業試験までの居残り訓練で
1本は俺から取ってみろ。」

な?!
悔しい!悔しい!
なめられた気がする。


リキをサリエはキッと睨む。

彼はそんなことは気にせず
私に手を差しのべる。

私はその手が素直に取れず
自分で立ち、砂を払う。



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