私たちで奏でる物語
「はぁ…」
疲労の溜め息が全身の緊張を弛ませた
あの後の休み時間では、クラスメートから有りがちな質問の嵐を受けた
昼食も誘われたが、“1人で少し落ち着きたい”と断り校舎裏のベンチで済ませた
背伸びをして半日の疲れを解した時、草陰に一匹の迷い猫を見つけた
嬉しくも猫は逃げず、私の中に身を留めてくれた
「私、最低だね。お誘いを断っちゃうなんて…」
やっぱり一緒に食べておけば良かったというのが今の気持ち