私たちで奏でる物語
クレープアイスのお店『Pierre Prёcieuse(ピエール プレスューズ)』に着いた私達は目を迷わせていた
「どれにしよっかなぁ~~?」
「……俺、コレ」
那斗君は『Сafё』(珈琲味)を
「僕はコレとぉ、コレとコレと……」
恋君は次々と指を指していく
─ドスッ
「いったぁあぁ!!龍!!痛いじゃないかぁ!!」
恋くんが頭を両手で押さえながら涙目でチョップをした龍くんを睨む
「うっせぇ!!1つにしろ!1つ!」
「ちぇ~、仕方ないなぁ…じゃあこれ♪」
ぶつぶつ文句を言いながらも恋くんは最終的に『Сacao』(チョコ味)を選んだ
「仕方なくねぇよ…栞那は何にする?」
龍くんが頭に手をあてながら私に尋ねた