私たちで奏でる物語
「えっと…」
私は目の前に広がるアイスたちをみる
「迷うな…」
アイスたちは宝石のように輝いて見えた
「えっと、それじゃあこれ」
私が遠慮がちに指差したのは『Вёrry』(ストロベリー味)
「フッ…栞那らしいな…すみませーん…─」
龍くんが表情を緩めて笑うと店員さんに注文をした
「ほらよ」
「どーも」
「さんきゅー☆」
店員さんから受け取ったクレープを渡す龍くん
「ほら、栞那」
「あ、ありがとう」
龍くんから受け取ったクレープを早速かぶりつく
「美味しい!!」
「それは良かった」
龍くんが嬉しそうに笑った
「本当に美味しいよ!龍くんもどうぞ」
「…え」
龍くんの口元にクレープを差し出すと、龍くんが固まった