私たちで奏でる物語
第2章
夏休み
「─…只今より終業式を始めます…─」
学園祭が終わり、過酷なテストも終わり
時は風のようにさらさらと過ぎ去って明日から夏休み
学園祭の結果は、私たちのクラスがダントツ一位
でも賞品が学校のマスコットのキーホルダーでみんな文句をいっていた
もっと凄いのを期待していたらしい
楽しいと時が流れるのが早いっていうけど、本当だったんだな
毎日毎日楽しくて、夏休みが始まるというのに、早く終わってほしいって思うのは初めて
「…な…んなち…栞那ちゃん!」
「ほぇ!?」
恋くんの声に驚いて変な声がでてしまった
こんなこと…前にも…