私たちで奏でる物語

「――…ハァ…ハァ…」

「……栞『ピンポンパンポーン…如月栞那さん如月栞那さん、至急職員室まで来てください…ピンポンパンポーン』」


暫くの沈黙の後

龍くんが何か言いかけたけど放送に遮られた


「あ、私呼ばれたから行くね…バイバイ、皆」


―今までありがとう

―さようなら


そう心で思いながら皆に笑顔を向けて屋上を出た


「栞那…?」





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