私たちで奏でる物語

「…皆と…!!皆と一緒にいたいって思っちゃうから!!」

「…栞那」

「決意したのに…アメリカに行くって…決めたのに、揺らいちゃうよ…」


嗚呼言っちゃった

言うつもりなんかなかったのに…

余計ゆらゆら揺らぐ

それとともに涙もポロポロ溢れてくる


「…栞那」

「…何で…だよ…」

「え?」

「行きたくないんだろ?うんじゃあ何で素直に『行きたくない』って言わねぇんだよ!!」

「ちょっ龍!」


私の肩を勢い良くつかんで揺すりながら叫ぶ龍くんを止めるみんな


「仕方ないじゃない!!」


気がついたら私は叫んでいた





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