私たちで奏でる物語
「仕方ないじゃない…私だって行かなくて良いならそうしたいよ…でも、だめなの…」
「栞那…」
「しょうがないのよ…そういう運命だっただけよ」
私は自分に言い聞かせるように言うと一呼吸おき、にっこり笑った
「今まで本当にありがとう、さよ「運命?ははっ笑わせんなよ…」」
「え…?」
「そんなの…そんな運命なんか壊しちまえ!!破ってしまえば良いんだよ!!」
…良いの?
「もっと甘えろ!!もっとわがままになれよ!!」
私は甘えても良いの?
私はわがままを言っても良いの?
「ちゃんと自分の気持ちわかってんならはっきり言え!!」
私は――