私たちで奏でる物語
「行っちゃったな…」
「…うん…あれ?」
「ん?どうした?」
ちょっと待って?
今日って金曜日だよね?
金曜日ってことは学校があるよね?
今日って休日…なわけない!
「みっ皆…学校、は?」
「「「「抜けてきた(んだよ☆)(のよ♪)」」」」
恐る恐る聞いた私に声を揃えて答えた
顔が真っ青になっていくのが自分でもわかった
「なななな何で!?」
「『何で』って…お前が悪いんだよ」
「え!?わっ私!?」
「何も言わずに行こうとするからだ」
「まぁまぁ♪良いじゃ~ん♪」
「そうよ♪栞那ちゃんがアメリカに行かなくて良くなったんだし♪」
「「結果オーラ~イ♪」」
「もー!学校まで走るよ!」
私はみんなの背中を押して学校へ走った
これからもみんなと一緒にいろんなところに行く
どんなことが起きるのか毎日毎日楽しみで自然と笑顔がこぼれた
―その頃学校では…
「あいつら何処行ったぁ!!(泣)」
荒田先生が泣きわめいていたのは言うまでもない