私たちで奏でる物語

――悲劇は続いた

“友達”というものを信じられなくなって数日の事


『……ただいまぁ』

『……』

『お父さん?』


普段は響くハズの温かい声はなかった


(――トイレ、かな?)


『お父……お父さんっ!?』


私の眼は迷わず、居間で倒れているお父さんに定まった


『お父さん、お父さん!しっかりして、……お父さん!!』


いくら揺すってもうんともすんとも反応がない





< 21 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop