私たちで奏でる物語
その時だった――
「おっはよ、栞那ちゃん!!」
恋君が私の背中に飛び付いた
続くように――
「おはよ。ほら、那斗も」
龍君が私の頭に手を乗せる
「……ふぁあ、――はよ」
欠伸を見せたけど、ちゃんと私を見てくれた那斗君
(何で…?)
「おらぁ!席につ……ん?珍しい!今に雪でも降らす気か!?」
荒田先生が三人を見て言う
「ちょい、先生!酷くな~い??」
恋君が応える
「ははは!でも俺はこの日を、ずっと待って、待って……ズビッ」
「――先生、泣いてる!? ひょー、可愛いトコあんじゃん!!」
「るせぇっ!SHR始めるぞっ!!」
(どうして…?)