私たちで奏でる物語
「貴方達には全く他人事だから……?」
「――なら、何で助けたんです!?」
「わたしはっ……貴方達の《株》を上げる《道具》なんかじゃないのにっ!!」
言葉になってない事を有りっ丈引き出して
息切れした私の言葉が響いて止まった
沈黙が流れる
数秒が、もう何時間にも感じられた
(終わった……。)
(もう何もかも――――)
そう思った時だった
ガサッと音がして、私の視線が、身体が傾いだ
私の額に那斗君の髪がくすぐる