私たちで奏でる物語
教室にやけに甲高い声が響き渡った
それに反応して立ち上がったのは――なんと目前の二人と横一人である
(だ、誰……? )
私を放り、話はずんずんと進んでいく
「ま……真(マコト)!? どうし……いつ帰って来たんだよ?」
龍君が声の主に、 人差し指を突き立てて言う
「あれ?恋、言ってないの?」
「僕、言わなかったっけ?」
「聞いてねぇよっ!!!」
キョトンとする二人に龍君は吠える様にツッこみをいれた
「久し振りだな、真」
那斗は嬉しそうな顔で言う
「おっひょーー! 那斗、美男度UP、UP↑↑イカしてるねぇい、お兄さぁん!!」
真さんの高い声がリズミカルに結ばれて言葉に