私たちで奏でる物語

「てか……何だよ。その格好、アメリカンジョーク?」


龍君が苦笑しながら尋ねる


「ジョークじゃない!でも……似合うだろぉ~~?」

「普通に似合いすぎて逆に恐いわ」


仲良し気に三人に話しかける女の子

とても綺麗な人――女の私でさえ虜にされる位

私は何も言えず、その華麗なる世界を外から眺めていた


「そういえば……この人は?」


真さんが私を差す

応えてくれたのは、龍君


「ああ、栞那とお前は初対面か。ええっと、こいつは《きさら……」

「キャーー!君が栞那ちゃん!?恋から聞いたぁ、超可愛い!!齋田(サイダ)真です、よろしくね☆!」


龍君の言葉を遮り、恋君が如く私に飛び付いてきた





< 36 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop