私たちで奏でる物語

「……よ、よろしくお願いします」


私は身体も言葉も真さんのハイテンションに押され、かなり堅くなってしまった


「か、……栞那?真は最近までアメリカに留学してた俺等の幼ななじ……」

「ア、アメリカ!?真さん、凄い!」


驚きのあまり、私まで龍君の言葉を遮ってしまう


「…………もう、知らね」


私達二人にやられた龍君は、机の下に足を抱えて座り込んだ

のにもさえ気を留めず、馬が合った私達はきゃあきゃあと小話を続けた


「しかし、何でお前……?」


私達の間を切り、那斗君が尋ねる

続くべき《此処にいるんだ?》は言わずとも真さんに伝わったようだ


「エヘヘのへ!実はですねぇ、今日からここの生徒になりましたぁ♪」


暫くの沈黙が後――


「……えーーーーっ!!」


教室中に、恋君と龍君響き渡った





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