私たちで奏でる物語

「……マジ、か?」


那斗君も驚いて、いつもに合わぬ顔を見せている


「うにゃ♪」

「……聞いてねぇぜ?んな事」

「僕も初耳!!」


龍君と恋君が続け続けに言うと――、


「うん、今初めて言った♪」


なんと愛らしい笑顔で真さんは即答


(なんて野郎だ…………)


その言葉がかの三人に響いただろうに


「……で?何処だよ、クラスは?」

「龍。それ聞く必要ある~~?」

「……頼むから、どっか行け。これ以上煩いのはいらねぇよ」

「何、龍。それって僕!?」

「――以外誰がいんだよ?」


真さん・龍君・恋君がはしゃぎ立つ子供の口論が如くに





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