私たちで奏でる物語

この学校は珍しくも、年間の学力順によって40人編成のクラスを振り分けられていた

自慢じゃないけれど、私はトップの〈1組〉に入る事が出来たのだ

学力維持が出来ればずっと〈1組〉でいる事が出来る

適えば、3年間クラス替えが無いという

転校続きの自分には、新鮮すぎて受け入れられるか不安でもあった


「此処がお前の教室な」


荒田先生は言葉と同時にドアを開けた


(え、も…もうっ!?)


心の準備が出来ていない私は、思わず俯きながら教室の中に入った





< 4 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop