私たちで奏でる物語

――LHR


「うっし!じゃ、どんどん言ってけ」


黒板の上に《学園祭の出し物》と書いた先生が、私達の方を向く


「はいはい、は~~い♪」


恋君が我先にとピョンピョンと跳びながら挙手


「クク……何だ、恋?」


先生は可笑しそうに笑いながら、恋君を指名する


「僕、カフェがやりた~~い♪」

「あぁ、イイかもな!」

「でもサぁ、 女子がいな……少なくね?」

「女装――するか?」

「おっ!?他には~?」

「……」


恋君に続く様にクラス中がザワザワと口走る

LHRをいっぱいいっぱい使い話し合った結果、恋君提案の《カフェ》をすることになった

女装を着るのは、私と真さん、恋君にその他数名

私にとっては本来の姿なんだけど

……あ、真さんも





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