私たちで奏でる物語
「いや《無理》って、やってみねーと分かんねえモンだぜ?」
「大丈夫♪僕達がついているからサ!」
龍君と恋君が爽やかに笑って言う
「でも、でも……」
私がおどついていると、
「――以前お前に、選択肢はほぼナイんだが……」
那斗君はバツが悪そうに言い切り出す
「…………ほへぇっ!?」
私は訳が分からず、自身も意味不明な声を発する
「……恋。昨日お前生徒会に、エントリーシート出さなかったか?」
「ほよ?んー…あ!よく考えれば出したにゃ☆」
「えええぇぇーー!!!? ちちょっ、どうし……!?私、まだやるって言ってないのに……」
「てへぺろ☆」
恋君が可愛く舌を出して言う
(……い、意味が分かりませんっ!)
話の先、私が折れるしかなくて、バンドは結成となっ(ってしまっ)た