私たちで奏でる物語
――――が、
「真、男じゃん。死んでも無理」
初めて恋君が感嘆符ナシに、しれっと冷め切った口調で言う
私はほんの一瞬、《冷気》に近いモノを感じた
数秒の後――
「栞那ちゃんがいいんだもんもん♪」
感嘆符が戻った恋君は、再び私をぎぃゅうっと抱き締めた
「あ、の……れ、恋君?サ、サイズチェックしたいから、その……一回離れてもらえるカナ?」
私の声に、恋君は渋々離れてくれた
「如月さーん!コレどうすんの?」
「あ、これはこうして……ね?」
「ああっ!サンキュー」
その後の私は、皆の服のサイズチェックに手を焼いた