私たちで奏でる物語
「か、カフェやってまーす……」
私は少し圧され気味で声を出す
「如月、声小さいよ!」
見事なる学級委員・澤(サワ)君の一喝
「か、カフェやってまーーす!!」
さっきよりも声を張った
「栞那ちゃん! スマイル、スマーーイルッ!!」
恋君からも指摘
此方を向き手本とばかりにキャピっと笑ってみせる
「う、……こ、こう?」
流石にあそこまで笑えないが私は必死に口角を上げた
「そうそう!いい笑顔☆」
恋君は尚も笑顔を見せてくれた