私たちで奏でる物語

「……キモい、失せろ。――ご注文はいかがしますか?」


龍君は真君を吐き捨てた後、私には常客通り満面の笑顔で注文を取ってくれた


「私、アイスコーヒー♪」


真君が大手を振って龍君に訴える


「栞那は?」


龍君は真君を無視して私に注文を取る


「あ、えと……ミルクティー……?」

「畏まりました。少々お待ち下さい、《お嬢さん》!!」


龍君は最後の言葉を真君に吐き捨て、裏方へ消えしまった





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