私たちで奏でる物語
「ま、まさか龍様……き、キスっ!?」
「キャー、止めてぇっーー!!」
カフェにいた女子達が次々と叫び泣く
(そう思うなら助けて下さいいっ!!)
私も心中でありったけ叫んだ
しかしその思いは今に、龍君と那斗君の行動に掻き消された
龍君が逆の手の指をパチンと鳴らすと、辺りからパンパンパンっとクラッカーが鳴り響き、拍手が上がる
「…………っ!?!?」
私は勿論、カフェにいた客全員が何が起きたか分からず辺りを見回した