私たちで奏でる物語
「っしゃあ、次だ!気合い入れて楽しませようぜ!!」
龍君が私達三人に向けて言う
「お、おーー……?」
私だけが右手を小さく上げる
けれど、二人はクスクスと笑っている
「何だよ?何が可笑しい?」
龍君が不快そうに二人を見やる
「……落ち着け、龍」
「龍、トイレ行ってきなよぉ~~?」
「何で……………あああっ!!!!」
「?」
私は訳が分からず三人を見続けた
が、三人の視線もパチリと私に合う
「……未だ言ってねぇみたいだな。――――お前ら、絶対言うなよっ?!」
龍君が那斗君の胸倉を掴んで言う
「それには条件が及ぶなぁ~~」
恋君が意地悪そうに笑い、龍君に言う