私たちで奏でる物語
「君、転校生だよね!?」
右前に座った男の子が話しかけてきた
テンションが高い童顔男子
栗毛色の髪が似合う、テンションが高い童顔の可愛い男の子は非の打ち所のない愛嬌さ
「は、はい…」
「僕、風鳴恋!宜しく!」
「き…如月、栞那…です」
「栞那?俺、神木龍」
続いたのは目の前に座る男の子
赤毛混じりの茶髪で、その明るさに誰もが惹かれそうな笑顔を見せた
「其奴は菊池那斗」
龍君が示したのは私の横の席、息をしているのかと思える程に寡黙な男の子
漆黒の黒髪が、凛とした雰囲気を更に引き立てていた