私たちで奏でる物語

(……『が・ん・ば・ろ・う』か)


私はその言葉に心が温まるのを感じた


「ありがとう」


私は三人に礼を込めて笑った

私も龍君に送った


『が・ん・ば・ろ・う』


龍君はニコッと笑うと、両手をブンブンと振り私達を見送った


「アイツは本気で元気だな」

「全くだ……下限を知らねえ。あ……近藤、お前のスタート位置」

「ああ――じゃあ、如月。『リー!』で思いっ切り走れ?後ろ見るな。絶対ぇバトンは渡すから」


私がコクンと頷くと近藤君は笑いスタート位置に着いた


「俺達も急ぐか!」


金田君の言葉に私は「うん!」と張った声で答えた





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